Daddy Long Legs
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Davenport Theatre で上演中のDaddy Long Legs が2016/6/6に閉幕することが発表されました。
評判も良かったみたいなんで1年ぐらいは続いてくれるかなと希望的観測を抱いていたのですが…
まぁ、3月の時点でも劇場は6,7割の埋まり具合だったので仕方ないのでしょう。
初めて見たのは2012年のシアタークリエで出演者は井上芳雄と坂本真綾の2人のみ、オケは確か5,6人(ピアノ、ギター、弦楽器が2,3本にパーカッション)だったと思う。
座席数約600の劇場で見たダディ・ロング・レッグズは本当に素晴らしく、こんなにシンプルな舞台でこれほどの感動を与えられるものか、と内容以外の部分でも感銘をうけたことを鮮明に覚えています。
上の動画はアリゾナ公演のThe Seacret of the Happiness とWE公演用のトレーラー。
その後ネットでこれらの動画(日本版の動画なんてないから)を何度も見ている内に、自分の中ではいつしかジルーシャ=Megan McGinnis に。
Wikiをみると2009年の初演からジャービス役は変わってきている一方で、一貫してジルーシャ役はMegan McGinnisが演じています。
きっと、制作陣にとっても本人にとっても彼女のジルーシャはハマっているんでしょうね。
2014年の日本版の再演も見ましたが、英語版のDaddyも見たいとずっと思いつづけていたところ、まさかのオフ・ブロードウェイ公演スタート。
頼む春まで持ちこたえてくれ!見に行くから!とずっと祈っていましたが、前代未聞のライブストリーミングで日本にいながらにしてDaddy Long Legsが見られるという信じられない展開に。
それもジルーシャ役はオリジナルのMegan McGinnisで!
降って湧いたようなこの幸運、しかも日本で見られるってことは3月にBWで見るつもりだったけど、1枠空けられるじゃないの!
ライブストリーミングで3回ぐらい見た結果…生で見るしか無いでしょ!w
きっとMegan McGinnis のジルーシャはオフ・ブロードウェイ公演が最後、ましてやAdam Halpin との夫婦共演なんて2度と実現しないでしょうし。
生で見る、しかもクリエよりもさらに小さなDavenport Theatre(座席数149!)で見るDaddy Long Legs はまさに極上の体験でした。
日本で見た時から、この舞台は寄りで見たほうが臨場感が増して良いに違いないと睨んでいたので2列目で見たのですが大正解、しかもクーポンで$49.50。
シアタークリエで後ろから3分の1ぐらいの位置で見た時は小さな劇場であるにもかかわらず、どうしても入り込みにくく置いてきぼりな感じもありました。
でも今回は違いました、というかこれが本当の小劇場なんでしょう。
クリエの600席でもまだ大きい、座席数で4分の1のDavenport Theatre、ステージ上もおそらく半分ぐらいのスペースだと思います。
劇場に入った時は想像以上にコンパクトだなと思ったのですが、Daddyには小さな劇場こそがふさわしいのです。
役者や日本語歌詞がどうとかではなく、クリエではたとえ最前列でも同じような臨場感は得られないに違いない。
日本版というかオフ・ブロードウェイ以前の版と比較すると旧サントラからも分かるように、オケの編成がさらにスリム化(ピアノ、ギター、チェロの3人)されていてそこは少し寂しい。
これはオフ・ブロードウェイ公演ということで座席数が少なくロングランも見据えると上演にかかるランニングコストを極力下げる必要があるための変更と思われますが、その代わりに得た小さな劇場での圧倒的なまでの没入感。
ライブストリーミングなど色々と革新的なプロモーションを行ってきたプロデューサーだけに、この劇場選定にもきっと意図があるはず。
このサイズでの上演が大正解ですよ!
正直難しいとは思いますが、日本版再演の暁にはぜひとも劇場のサイズを引き下げて欲しい。
その分長く公演すればペイできるでしょう。(役者のスケジュール的に難しいのでしょうが)
Daddy Long Legs の今後ですが、アメリカ国内ツアーが計画されているそうです。
https://www.theproducersperspective.com/my_weblog/2015/12/how-many-people-watched-the-daddy-long-legs-livestream-full-statistics-and-data-revealed.html
ライブストリーミングでは国別視聴者数で本国アメリカに次いで2位!の日本だけに来日を期待するのですが、翻訳版を上演しているのが東宝だけに望み薄でしょうか。
レミゼやミス・サイゴンならともかく、Daddyはツアーを招聘したからって日本版の客入りには影響しないと思うんですけどねぇ。
Daddy Long Legs は大好きな作品ではあるのですが、不思議と立て続けに見たいとは思わず、2,3年に1回でいいから定期的に見たいという感じなので、日本版、ツアー、BWやWEでの再演などなど、あらゆるところで上演され続けて欲しい。
ぜひツアー版も招聘してください。<東宝関係者の方
そうそう、オフ・ブロードウェイ公演ではパンフレットとともにポストカードとボールペンを配布していて、住所を書いてロビーにあるポストに投函するとスタンプを押して送るよ!とメッセージが挟んでありました。
顧客情報を集める戦略を兼ねているんだと思いますが、うまい演出だなぁと関心しました。
こういう細かい事をDaddyの宣伝チームは色々やっているんですよね。
あれから2ヶ月…日本の自宅にポストカードは届いていません。
幕間に周りの人が書いているのを見て企画に気付き、大慌てでググると日本語で住所を書いて”JAPAN”と書いておけば大丈夫とありましたが、郵便的にはそれでよくても、顧客情報を得たいという向こうの意図からすると日本語の住所では意味ないんでしょうねw