Violet
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サットン・フォスターのコンサートの後、Violetのサントラを聞き返しています。
Violetは2014年の夏に見たのですが、その旅行の中ではズバ抜けてよかったのです。
(ちなみに他は、A Gentleman’s Guide to Love and Murder, Aladdin, Naked Boys Singing!, Bullets Over Broadway, Avenue Q)
もともとはオフの作品を先日ストリーミング中継のあったShe Loves Meと同じくRoundabout Theatre CompanyがBWで期間限定でリバイバル上演、途中休憩がない1幕物で2時間を切るぐらいの少し短めの時間でしたが、内容は濃く満足度は高かった!
約90分で全36曲のサントラは曲だけでなく台詞も多く収録されており、実際の舞台のかなりを網羅していておすすめです。
ストーリーはこんな感じ。
子供の頃に父親の斧で顔に大怪我を負い、今もその傷跡が残るヴァイオレット。
どんな怪我や病気も治してくれるという神父に会いにバスで旅に出ます。
途中で出会った白人と黒人の二人の兵士と旅を続け、神父に会ったヴァイオレットは顔の傷跡を治してくれるように頼むのですが…
ヴァイオレットは顔の傷跡だけではなく、本当は心にも大きな傷を抱えていた。
その事に気付いた彼女が最終的にどう救われるのか?というのがテーマです。
自分の英語力ではかなり手ごわかったので、違っていたらゴメンナサイw
先日のコンサートでは”On My Own”の曲紹介時に、オーディションではエポニーヌには身長が大きすぎると何度も言われたと話していましたが、背が高くて手足が長いことはサットン・フォスターの大きな武器。
ダンサーは体が大きい方が舞台映えするし、実際トニー賞のAnything Goesのパフォーマンスでバックにダンサーを従えて踊る彼女は本当にカッコよかった。Thoroughly Modern MillieとAnything Goesでトニー賞をとっている事からも明らかですね。
Violetは少し毛色が違って演技力が重視される舞台でしたが、ここでも大柄であることを活かした素晴らしい演技を披露していました。
顔に傷を持つという役ですが実際には傷のメイクはありません。
その彼女に劇中の登場人物が怯んでしまうシーンは、小柄の人が演じるよりも自然に見えるのです。
後半の神父や父親との対決ともいえるシーンも、相手役の男性と目線の高さもさほど変わらないからこそ迫力が増す。
この辺のやり取りはほぼサントラに入っていて、聞いているだけでも大きく伝わるものがあるのですが、目の前に繰り広げられる対決シーンには圧倒されました。
歌、ダンス、演技全て良しってスゴイですよね。
次に控えるSweet Charityは再びダンスが売りの作品で彼女にハマると思うのですが、オフの小さな劇場で上演期間が短いみたいで見れそうにないという…
ところで、Violetでもう一人印象に残ったのはヤングヴァイオレットを演じたEmerson Steele
物語を通して何度もヴァイオレットの子供の頃のエピソードが振り返られるのですが、サットンが演じるヴァイオレットに上手くあっていた。
ヤングヴァイオレットにもサットンが演じるヴァイオレットに通じる凄みがあったのです。
当然二人で合わせているんだろうけど、サットン・フォスターの役の少女時代を違和感なく演じられるってスゴくないですか?
この子も存在感あったなー
将来が楽しみな女優さんです。