Rent
2017/01/11
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2016年の締めはRent 20th Anniversary Tour の来日公演でした。
ミュージカルにハマってすぐの頃、手当たり次第にミュージカル映画を見ていた時期があって、映画版のRentも見ていました。感想はSeasons of Love 超名曲!!! だけど、全体としては”つまんない”(ファンの方ゴメンナサイ)
これが名作&伝説のミュージカルなのか、過大評価なんじゃないの?とずっと思っていました。(ほんとにファンの方ゴメンナサイ)
それで前回の来日公演をスルーしちゃったのですが、あとで後悔したのです。生で自分の目で確かめておくべきだったって。見たこともないのに批判しちゃいかんよな。
というわけで実際に見てきました。
- 好き嫌いはともかく、ライブに勝るものはなし。映画とは比較にならないぐらい良かったし、BWファイナル公演のソフトよりも良かった。
- 主要キャストだからってのもあるけどミミとモリーンの人が印象強かった。(この2人はエロすぎ、あとミミの人は健康そうでとても死にそうには見えないw) 男性キャストの中ではエンジェルの人が良かった。
- キャストが若いのは◎。Rentは若者の物語だしね。コーラスラインの来日公演の時はキャストが若いのに、いくつまで踊れるんだろう?と言われたってさ~という感じだったから。
- エンジェルシート抽選前のトークで、遠くから来た人いますか?って質問に北海道って答えた人がいた。 負けた…と思ったけど、Rent風に言えばcentre of the univers すなわちNYから直接来たんだよ。手を上げればよかったなw
- 当選確率は10/94だったけど、当然外れw BW/WE共にロトは当たったことない。
- その後、当日券はサイドブロックだけど最前列を買えたので、結果的に前売買うよりは良かった。見切れって言われたけど、さほど気にならない。むしろ後ろの方より全然いい。
やっぱり好きなタイプの作品ではないけど、熱狂的なファンが生まれるほどの名作だという理由は分かったような気がする。
時代性が強い作品だよね。今でもBWはファミリー向けを除けば中高年がメインターゲットと思われる作品が多いし、若い世代のためのミュージカルが作りたかったというジョナサン・ラーソンが生み出したRentは時代にマッチした作品だったんだろうと思う。
ただ、そのRentも少しずつ古典になりつつあるようにも感じた。
分かりやすいところでいえば、エイズの治療法が進歩していて完治は難しいにせよ、ある程度抑えられる様になってきていること。だからといってエイズ絡みのエピソードが響かないとは言わないけど、今見ると当時とはだいぶ受け止め方が違うように思う。
などと考えながら見ていると、Rent ってA Chorus Line に似ているなーという考えが浮かんた。
コーラスラインも大ヒットロングランの名作だけど、時代性が強くて今見るとだいぶ古い。Rentとは違い、既に古典になったと言ってもいいような気がする。大きなストーリーがなく、登場人物それぞれのエピソードの集まりになっているのも似ている。
ちなみにコーラスラインはリバイバル版のオーディションを撮ったEvery Little Step と初演版オリジナルキャストインタビューを元に舞台裏側を描いたブロードウェイ物語というノンフィクションの2つとセットで大好きです。
映画を見た頃には分からなかったけど、Rentが好みじゃないのはセリフ部分が少なく歌のみで進行するタイプのミュージカルが苦手、それとロックミュージカルであることが大きい。つまり個人の好みであって、作品自体はよく出来ていると実感できた今回の観劇体験でした。
そんなRentもLa Vie Boheme とSeasons of Love の2曲は大好きです。ここだけは何度でも見たい!