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トニー賞2022に向けて | ミュージ"かる"の部屋
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トニー賞2022に向けて

      2022/06/07


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2020年3月以降1年以上も閉鎖されていたBW。2021年秋にようやく再開したとはいえロングラン上演の作品ばかりでしたが、春にむけて新作も少しずつ開幕してきたのでリハビリがてら新作情報をまとめます。

まずはトニー賞についてのおさらい。細かい定義は省略しますが毎年ブロードウェイで上演される演劇作品に対して贈られる賞で、映画界においてのアカデミー賞のような位置づけです。通常は毎年5月~4月までに上演が始まった新作(リバイバル作品を含む)を対象とし6月に授賞式が行われますが、今シーズンはパンデミックによる休演期間を挟んだ影響で、2020年2月20日から2022年4月28日までに開幕した作品が対象となります。

こちらのページによるとノミネート対象作品はミュージカルが13作品、ストレートプレイが21作品となるようです。(私はミュージカルオタクでストレートプレイまでは手が回らないので以下ミュージカル作品に絞ってまとめます)ミュージカル13作品のうち新作は9作品、リバイバルは4作品です。

このページは今後も追加修正するかもしれません。

ミュージカル(新作)

Girl From the North Country(1/23クローズ)

タイトル曲を含むボブ・デュランの楽曲を利用したミュージカル。いわゆるジュークボックスミュージカルではあるがボブ・デュランの半生ではなく、オリジナルストーリー。2017年にWE上演され、その後オフBWやWE再演を挟んで2020年にBW入り直後に劇場閉鎖になり、再開したものの既にクローズ済み。WE版のキャストアルバムが出ています。

Diana, The Musical(12/21クローズ)

あのダイアナ妃を題材にしたミュージカル。すでに公式サイトも存在しないようです。なんとパンデミックで中断中に無観客の舞台を撮影したものがネットフリックスで配信されています。ここから大幅に手を入れて再開されたらしいのですがわずか1ヶ月強でクローズしています。配信を見た限りではそれもやむなしかな。

Flying Over Sunset(1/16クローズ)

こちらも既にクローズ済みですがもともと期間限定公演だったようです。作家のオルダス・ハクスリー、政治家のクララ・ブース・ルース、俳優のケーリー・グラント、という実在した著名人が登場するオリジナルストーリー。3人の共通点はドラッグ中毒(これは事実らしい)で、ひょんなことから、一緒に旅へ出ることに…という内容らしい。既にキャストアルバムが出ていてTom Kitt作曲と好きな作曲家なんだけど今のところピンとこない感じ。

Six(上演中)

男子が生まれないけど離婚できないからと何人もの妻を処刑した悪名高き元イングランド王ヘンリー8世の6人の妻たちが不幸自慢の歌合戦を繰り広げる話らしいw こちらもWE上演後、先にアメリカツアー公演からのBWへトランスファーでパンデミックによる中断をはさみつつ現在も上演中。80分の1幕物でまるでライブのように盛り上がるらしい!動画は去年のサンクスギビングパレードでのパフォーマンス。

MJ The Musical(上演中)

マイケル・ジャックソンの半生を本人の楽曲でつづるジュークボックスミュージカル。このタイプのミュージカルは数あれど題材となるのは過去最大級のスーパースターでは?批判を避けるためにか色々な疑惑が生まれた晩年に入る手前で物語は終わるらしい…

WEST ENDではスリラーライブというコンサートショーを上演していて(今は中断したままのようだ)ツアー版が来日した時に見に行ってとても楽しかったのだが自伝形式のミュージカル化が吉と出るか凶と出るか。

Paradise Square(3/15プレビュー開始)

南北戦争時代の黒人社会、アイルランド系移民社会を描いているようです。どうもホリプロが出資しているようだが軽くググっても確認取れず。日本語の簡単な紹介がありました。動画はバークリーでのトライアウト時のトレーラー。

Mr. Saturday Night(3/29プレビュー開始)

1992年の映画ミスター・サタデー・ナイトのミュージカル化。原作映画がどうも日本ではDVD化も配信もされていないようで予習困難。日本語のあらすじはありました。

A Strange Loop(4/6プレビュー開始)

WIKI(英語)のサマリーによると、「ブロードウェイでライオンキングのアッシャー(案内係)で日銭を稼ぐアッシャー(彼のは偶然にも同じである)が太った黒人でゲイでありながらも伝統的な価値観に基づく白人社会を渡り歩こうとする物語である。アッシャーは嫌々ながらタイラー・ペリーの新作舞台のゴーストライターを務めるのだが…6人の変な黒人アンサンブルが彼の心の声を代弁していく。」という内容らしい。(誤訳ゴメン)オリジナルミュージカルだけど既に(多分)脚本が発売されているので予習可。Kindleバージョンあり。
動画はオフBW公演時のトレイラーなんだけど、「ミュージカル書いてるって?じゃあハミルトン見た?」とかいうやり取りがあるw

Mrs. Doubtfire(4/14プレビュー開始)

1993年の映画ミセス・ダウトのミュージカル化。パンデミック前にプレビュー公演スタート直後に中断となり、BWリオープン後もまだ再開していない。ロビン・ウィリアムス主演の原作映画が有名でプライムではないがアマプラで配信しているので予習はしやすい。主演のRob McClureは4月に復活するBeetlejuiceのオリジナルキャストだったがそちらには出演せず。まあ当然か。Beetlejuiceは撮影されるという噂なので残念ではあるが…

ミュージカル(リバイバル)

Caroline, or Change(1/9クローズ)

2004年BW初演。日本語のあらすじ。重そうな話だけどトレーラーを見る限りでは古き良きブラックミュージックで良い感じ。脚本はKindleでも出ています。

Company(上演中)

ソンドハイム作品、3度目のBWリバイバルは元々は男性である主人公を女性に置き換えての上演。あらすじはこのあたりをどうぞ。主演はBand’s Visitで主演女優賞を受賞したKatrina Lenkで大御所Patti LuPoneがニール・パトリック・ハリス主演のニューヨークフィルコンサート版Companyの時と同じ役で出演していたり、他にもThe Promでトレント役のChristopher Sieberや、Waitressでオギー役のChristopher Fitzgeraldなど超豪華キャスト!Kindle版が無くて残念ですが脚本は出ています。

The Music Man(上演中)

ブロードウェイスターのSutton FosterとなんとハリウッドスターのHugh Jackmanが共演するMusic Man、BWでは2度目のリバイバルのようです。過去2回映画化もされていますがどちらも日本ではソフト化も配信もされていない模様。軽くググったけど脚本も出ていなさそう。本来ならBette MidlerのHello, Dolly!のように超高額チケットになるはずだったのがパンデミックで客足が戻らず直前ならそれほど払わずに見られるようです。評判もイマイチとか…それでも見たいヒュー・ジャックマン!w あらすじなどはこのへんで。

Funny Girl(3/28プレビュー開始)

Ramin Karimlooが出るのはなんとなく知っていたけど、調べてみるとGleeのスー先生役で有名なJane Lynchも出るのね。バーブラ・ストライサンド主演の映画版(アマプラで見られます)が有名なので何度もリバイバルされているのかと思いきや今回が初めてらしい。

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