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Six the Musical | ミュージ"かる"の部屋
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Six the Musical

   


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かなりの変化球で正統派ではないどころか正直ミュージカルではない。
ライブ形式でヘンリー8世の6人の妻達が順番に自分の思いを歌っていくのだが、客席に人が集まっているのを登場人物が最初から最後までずっと認識しているし、舞台上にいるバンドメンバーの紹介もカテコどころか始まってすぐに行い、全員が額に付けた小型マイクではなく手に持つハンドマイクで歌う。いや歌だけでなく曲間のセリフもハンドマイクでまるでライブのトークのようだ。更にはライブの体裁で一人ずつ持ち歌を歌っていくのでキャラクター同士が主旋律と対旋律で掛け合うようなこともなく、あくまでもメインボーカルとバックコーラスという構成の曲ばかり。にもかかわらず伝記形式で実在のミュージシャンの曲を繰り出すジュークボックスミュージカルよりもミュージカルらしく感じられるのは楽曲が各々の気持ちを歌い上げるのが王道だからか。これはすっかり一大勢力となった伝記系ジュークボックスへの当てつけにも思えるw

もし開幕直後に見ていたなら大きな衝撃を受けていたに違いないが、残念ながら開幕後休止期間を含む2年の間に上記のかなりの部分は薄々ながら感づいていたから…パフォーマンス動画を見てキャストアルバムも聞いちゃったし。ちなみに2種類のキャストアルバムのうち最近リリースされたBW版は再開後のオープニングナイトをライブ録音したもので曲間のセリフもかなりの部分が収録されているのでネタバレを抑えたい人はスタジオ収録のWE版の方がよいかもしれない。

Sixは日本版の制作が検討されているという情報をどこかで見た気がするのだが大丈夫だろうか?BW版キャストは人種だけでなく体型なども含めルックスが個性的かつ一様ではなく、はっきり言えばスタイルのよい美人タイプはほぼいないのだが、日本だとみんな細身でキュートなんてことになりそうな気が…
そういえば2番目の妻、アン・ブーリンは一番お笑いに寄ったキャラでおそらくはアジア系の方だったのだが、他のキャストも含め人種の指定はあるのだろうか?なんだかステレオタイプを感じてしまったのだが。日本版が実現すればノリのよい曲はすべて手拍子アリになりそうな感じがするが、BWではラストの曲Six以外は一切手拍子なし(とはいえ歓声はふんだんに上がる)で、そのSixもサビ以外ではほぼ手拍子が消滅するのも日本の客席との違いを大きく感じる部分。(用意されたカテコが終わったら即みんな退場するところもw)

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