A Strange Loop
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トニー賞ノミネート数は11で、作品賞の本命という意見も多いこの作品。黒人でクイアの主人公アッシャーはBWの劇場で案内係(usher)をしながらオリジナルミュージカルを書いているミュージカル作家志望の若者である。名前がUsherで職業もusher。この時点ですでにややこしいのだが、主人公以外のキャスト6人のメインの役はそれぞれが別々の個性を持った彼の脳内人格である。ちょっと調べるだけで予習をしないとついていけないのが必至である事がわかったので、最終日の観劇としスクリプトを読むつもりだったのだが甘かった。(2019年オフBW版のスクリプトとキャストアルバムがリリース済み) 毎日その日の感想を書きながら並行して脚本を読むにはほとんど外出しなかったとはいえ時間が足りなすぎた。最初の2曲しかよむことができず、直前にWikiのあらすじを読むだけで観劇に臨んだが見事に撃沈したw 前日のGirl From the North Countryと違い体調は問題なかったがこれもかなり理解度は低い。
主人公は黒人かつクイアかつデブというマイノリティの塊まりである自分に劣等感を感じていて、脳内人格とのやり取りしながら自作ミュージカルの制作を進める過程で、自分自身を見つめ直していく…という感じの物語なのだと思うが、これすら自信がないw 楽曲はキャッチーだし、薄〜い理解でも楽しめた部分も多くとても面白そうなので、ちゃんと復習したい。
これは全く自信がない推察だが、脳内人格以外に登場する彼の周りの人間との関わりにも、彼の脳内の出来事とリアルの出来事の両方がありそうなのだ。父親(名前はムファサw)を演じる役者が途中で変わっていたような気がするし(衣装が変わっただけかもしれないが)、最後は実家で母親と対峙するのだが、そこに至るまでの両親とのやり取りは全部じゃないにせよ脳内シミュレーションが含まれていそうなんだよなあ…やはりきちんと脚本を読もう。
- 途中HamiltonやLion Kingのネタが出てくるが、気付けていないだけで他にもミュージカルネタはたくさんありそうだ。
- オフBW上がりだけあって舞台セットはとてもシンプルと思いきや、後半には割と大掛かりな装置もあった。もしかするとオンに上がるにあたり強化された?
- 案内係としての主人公は、おそらくは開演が間近であることを伝えるための小さな鉄琴の道具を持っている。マイクやアンプなどが利用される前の時代のアイテムだと推測するが、ライオンキングのアッシャーは今でも持っているのだろうか?(主人公は設定ではLion KingのアッシャーだがBWでは未見なので分からない)
- 主人公だけでなく他のキャストも熱演で軽いショーストップになる場面もあった。
- 1幕ものだが2時間近くあるので事前にトイレを済ませておくことを強くおすすめする。途中おそらくトイレ退場した人が気づいただけで3,4人はいた。前方席だったので後方を含めるともっといたのではないか?めったに見ない終演後のトイレ行列ができていた。
- スマートウォッチ絶滅してほしい。今回の近接遭遇率高すぎ。