Beautiful Noise
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Niel Diamondの楽曲を用い本人の半生を描く物語で、各シーズン毎に1つはある伝記風Jukebox ミュージカル。Niel Diamondは名前ぐらいしか知らないのだが、案外おもしろかった。
現在のNielがセラピーを受けているところから物語は始まるが、医者とある程度打ち解けるまでに時間がかかっていることを見せるために暗転&簡単な衣装替えを繰り返して最初の曲に入るまでに結構時間がかかる。その後、医者が会話の糸口としてNielのソングブックを持ってきて、その本から曲を選びながら過去のエピソードが繰り広げられるのだが、Jukeboxミュージカルとしてはうまい仕掛けだと思う。
その最初の曲がBeautiful Noiseの導入部でアンサンブルキャストはNielが座っているソファーの後ろから一人ずつ順番に現れる。ベストシートと言われてTKTSで買った席が中央ブロックで、ちょうど真正面から見ていると開いた本のページから次々と人が飛び出てくるように見えるわけ。全員出てきたところでNielのセリフが、”What a beautiful noise!”(多分w)なので、おそらく彼の脳内で繰り広げられる光景なんだと思うが、ヒッピー風の衣装とカラフルな照明が美しく、個人的には掴み十分と言う感じで好印象だった。ベストシート効果も大きいw
好みの問題でもあるのだろうが、冒頭の仕掛けが面白いとそれだけで印象が良くなり、その後も集中して見られるので評価が高くなる。アンサンブルキャストはこの後も物語の中の登場人物ではない存在(Playbillのキャスト表にもBeautiful Noiseとして掲載されている)として歌って踊るシーンがかなり多くて、伝記風Jukeboxとしては珍しい作りになっていると思う。(もちろん物語中のリアルな人物としての役割を果たしているときもある)
伝記風Jukeboxミュージカルは曲のシーンがライブやTV番組やリハなど、物語世界でも独立した歌のシーンであることが多いが、この作品はセラピーの一環としてソングブックから曲を選んで回想に入る展開なので1幕の間はそういったストーリー的にも本人の歌唱シーンという場面があまり無い。
その代わりに2幕の最初にまとめてコンサートシーンがあるのだが、これは他の伝記風Jukeboxだと通常カテコのあとにある物語とは独立した疑似ライブシーンに相当する感じで、このシーンではオケというかバンドの存在も客席から見えるようになる。こういった工夫からは、製作者側のこれまでにある程度パターン化されたJukeboxミュージカルのマンネリを打破しようと思いを感じたのだがどうだろう?
- Niel Diamond の曲はSweet Carolineしか知らなかったが、やはりそれが最大のヒット曲のようで、1幕最後とカテコの客席込みの大合唱と2度歌われる。ちなみにGleeでも歌われているので、世代じゃなくてもミュージカル好きは結構知っているはず。
- と思いきや、Shrek Musicalのカテコで歌われる”I’m a Believer”が流れてきて、これってNiel Diamondの曲だったんだ!という気付きを得たw
- 予習はNiel DiamondのWIKIを読んで行ったぐらいだが、それで十分ついていけた
- そのWIKIにバーブラ・ストライサンドと高校の同級生だったと書いてあるので、これは絶対に登場させるはず!と予想していたが名前だけの登場だったw
- バンドに日本人っぽい顔が見えたのでPlaybillで確認すると、ベースとバイオリンの方が名前から判断して日本人女性のようだ