AMÉLIE アメリ

      2017/01/12

ロサンゼルスのAHMANSON THEATRE でプレビュー中のAmélieを見てきました。
今回の旅の最初に見たので既に記憶があやふやですが、当日のメモを元に印象だけでも残しておくことにします。

  • インターミッションなしの2時間弱
  • 台詞が少なく、ほぼ歌で進行する。(あまり好きではないタイプの構成)
  • 少女時代のアメリを演じるのはSavvy Crawford、この子は2012年版のAnnieで主役のLilla Crawfordの妹、姉妹共にBWミュージカルに出演ってスゴイ!
  • 少女時代のアメリのナンバーは3曲あってソコソコ見せ場があり、メチャクチャ笑わせにくる。といってもアメリが笑いを取るわけじゃなく…アメリの親友が(親友扱いだったか忘れたけど映画にも出てるキャラ)
  • Savvyの出番はもちろん序盤がメインだけどそれ以降も要所要所で出てくる。
  • オープニングの最後に一旦Phillipa が出てSavvyにスイッチするけど、子役からはじめて成長するまではPhillipaの登場は引っ張った方がよいのでは?公式サイトを見てもPhillipaが出ることが売りみたいだし。でも、それだと登場が遅すぎるんだろうな。(少女時代は多分20分ぐらい)
  • 映画と同じような進行だけど、カットされているエピソードもある。果物屋の主人に対するお仕置きとか。
  • ガラス男(絵描き)とのからみも映画よりは少ない。
  • 死んだ恋人からの手紙を待つ女性がカフェの店員になっている。
  • 父親が大切にしているドワーフの置物を引っこ抜く部分や部屋で以前の住人である少年が隠した宝箱を見つけるシーンなど、Samantha Barksがアメリ役だった2015年のサンフランシスコでのプレビュー公演のハイライト動画とは違っていた。

  • 楽曲は繊細で美しいがインパクトにかける。正直なところ耳に残っているメロディーがない。
  • 上のトレーラーの曲がすごく良くて期待していたんだけど、この曲(多分ラストのアメリとニノの曲だったと思うが)すら印象が薄かった
  • オケピットを覗くとハープやチャイムがあったけどどこで鳴っていたのか記憶にない。
  • 作曲者が違うんだから当たり前ではあるが、音楽が映画とはかなり雰囲気が違う。その辺が映画ファンはどうとらえるのか?オケにはアコーディオン(バンドネオン?)もいない。これがサウンドの違いを決定的にしているし、映画のファンは許せない人もいそう。
  • 舞台装置はちょっと幻想的な雰囲気もあって印象良し。
  • 特に共通点がある訳じゃないけど、Waitressを思い出した。カフェが舞台だからか。だけどもう一度見るならWaitressかなー アメリもみたい気はあるけど、優先順位は低い。多分BWでは見ないと思う。 ← と、当日は思っていたんだけど、今これを書きながら思い返すとやっぱりもう一度見たいかもw (Savvyが出ている間に)
  • あとIF/THENも思い出した。なぜかは分からないというか思い出せない。
  • でもサントラは欲しい。全体的に美しい曲だなーという印象はあったので。
  • 基本アメリ=Phillipa Soo の魅力で見せる舞台だと思う。でもPhillipa よりSavvy の方が印象が強い。だから不思議少女が成長したら普通になったなーと感じてしまう。
  • Savvyは達者だったなー 子供には甘いってのもあるけどw
  • アメリは映画のAudrey Tautou がものすごくハマっていて、それこそ不思議少女そのものだったのもPhillipa にはツライよね。
  • AHMASON THEATREは前から2列目だとステージの床面が見えにくかった。少年の宝箱は床下に隠してある風だったのでそこが見えない。といっても、タップを踏んだりする訳じゃなく、致命傷ではない。
  • ダンスシーンも少ないので前方席で役者の表情を見た方がいいが、電話のシーンはステージの両端に別れるのでその部分だけ少し後ろがいいなと思った
  • ロングランは…厳しいような気が。

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あんまり褒めてないけど、決してつまらなかったというわけではなく、見て損したと思っているわけでもない。
ただ期待が大きかったのです。映画はすごくよく出来ていたと思うから、それに比べるとちょっと見劣りするなというのが正直な感想。
Legally Blonde やHairspray は原作映画もおもしろいけど、ミュージカル版は原作映画に勝るとも劣らない出来だったと思うのです。
それに比べると…まあ、原作映画自体の出来やヒットの度合いもAmélie はさっきの2つに比べると上でハードルも高いですが。

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まさかの1幕もの休憩無しで、前半はどこで切るんだ?とずっと気になっていました。(流石に途中で気付きましたが)
でもこれはインターミッション無しで正解なのかもしれない。映画を見た人はわかると思いますが、盛り上げて1幕終了!に持っていける箇所がないですよね?
このあとに見たA Bronx Tale が、ストーリーとしては大して盛り上がる場面でもないところで1幕を終えて、その結果2幕の頭も話的にはあってもなくても良さそうな…だけど見ごたえはあるダンスナンバーで始まっていたのです。(アメリと違って原作映画を見ていないのでズレた感想かもしれませんが)
それと比較すると、変に盛り上げたりしたくないから1幕ものにしたAmélie の選択はアリな気がします。

あとアメリ役はリーディングの時はPhillipa Soo、サンフランシスコでSamantha Barks、最終的にPhillipa Soo となったのですが、Samantha だったらどうだったのかな?というのも気になる。Samantha は生で見たことはないですが、不思議少女が似合いそうな気もするし。

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アメリといえば証明写真ですが、その証明写真を撮る機械風のアトラクション?が設置してありました。
ものすごく並んでいたので中を見ることは出来なかったのですが、撮った写真はどうなるんだろう?
ちなみに劇中での証明写真絡みのネタは映画に比べると少ないです。

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舞台の感想ではないのですが、この劇場のチケット販売サイトは素晴らしい!
座席を選択すると、その座席からステージがどう見えるか?が写真で分かるのです。
これで手数料込みの$104.5、最近BWのチケットは滅茶苦茶高いので地方公演はお手頃価格で助かりました。
手数料の$9.5もこのサイトなら仕方ないかな思わせます。日本で座席指定も出来ないのに手数料を取るシステムとは雲泥の差だよ。

映画アメリの監督はBWが嫌いらしく、お金(慈善事業)のために権利を売却したそうな。
別に嫌いでもいいんだけど、割り切って売ったのならリップサービスぐらいしとけよと思う。
なんだか、みっともないです。

 

 

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