Sweet Charity
2017/01/11
New York 最後は Sweet Charity
何年か前に映画は見たことありました。”アパートの鍵貸します”でとても素敵だったシャーリー・マクレーンの変化にびっくりした記憶。
扱いとしてはオフBWなんでしょうか？ The Romulus Linney Courtyard Theatre という劇場ですが、これがまた小さな劇場でして。座席数は200あるかないか、しかも最前列はステージに手が届く距離！私は4列目でしたがそれでも近いのなんのって。
こんなところでサットン・フォスターが見られるわけ？しかもコンサートじゃなくて舞台だよ！贅沢この上ない体験でした。
- サットン・フォスターは微妙な髪型でダサい衣装、おまけにパンツ丸出しで凄かった。
- 映画のシャーリー・マクレーンがそうだったように、チャリティという役がお馬鹿で美人でもないオバサン一歩手前な存在であるからそういう風にしてあるんだろうけど、それにしてもサットンの衣装はなんじゃこりゃーって感じたｗ
- 出演者がどこにマイクを付けているのか分からず、もしかして文字通り生歌ミュージカル？小劇場だし可能だよな、スゲー…と感激して劇場を後にしたのですが、次に見られた方の話ではウィッグの中にマイクを仕込んであったそうです。
- でも確実に生の声も聞こえていたし、2Fにいたバンドも管楽器はマイクなさそうだった。Saxとか音でかいし、マイクあったとしてもそんなに音量上げてないと思う。
- 前にサットン・フォスターを見たのがVioletでシリアスな内容だったんですが今回はコメディ。トニー賞とったThoroughly Modern Millie やAnything Go はコメディなんで、ものすごく楽しみにしていましたが、期待を上回るコメディエンヌっぷり。上の動画でも少し映っていますが、映画スターの部屋でのシーンは特に面白く、クローゼットに隠れて情事を覗いているあたりは会場中が大爆笑。
- 映画と同じ流れなんだけど、こういう笑いのシーンはスクリーンで見るより生の芝居を見るほうが遥かに楽しい！
- サットン・フォスター以外の出演者もみんな達者。まず Joel Perez 、多分初めて見た人だけど、まずチャリティを池に突き落とすチャーリーとして登場。その後、チャリティの職場であるナイトクラブのオーナー、映画スター、新興宗教の教祖(かな？)、最後にまたクラブオーナーとずっとチャリティの裏のお相手役として出続ける。
- もちろん1人が何役も兼ねている事自体は珍しくはない。だけど、この人はひと目で同一人物と分かる状態で出てくる。(ずっとパンチパーマwだからすぐ分かる) それで映画スター以外はあきらかに胡散臭い役なんだけど…いや映画スターもそうだよなw とにかく胡散臭い役が似合う。(褒めてます)
- チャリティを見守るというか物語の結末を見届ける存在ってとこか、笑いを取るためだけの演出じゃないと思うな。
- で、チャリティの表のお相手オスカー役のShuler Hensley、この人がまた上手かった。オスカーはキモオタ風な演技で、失礼ですがそれがピッタリｗ だけど後で調べるとレミゼでジャベールとかやってるんです。凄い振れ幅だよ！
- しかもプリンス・オブ・ブロードウェイで来日されていたみたいで、見てるじゃん。全く覚えていない。というかPoB自体覚えていないw
- オタク風オスカーの挙動不審な演技で笑いを取りながら、チャリティと交流するに連れてだんだん普通になっていくわけです。ほんと上手いわ。
- ラストはそんなオスカーにまで池に突き落とされるチャリティ… ずっとコメディで進んできただけにチョイ泣けました。
- 他の出演者も皆さん歌、ダンス共に素晴らしかったよ！それでもこの2人が特に印象強かった。サットンにも引けをとらないぐらいに。
Sweet Charity のチケットが入手できるか？が一番心配で、サイトを見ても連日ソールドアウト状態。だけど、ちょくちょく戻りチケットが出現していて(このあたりの仕組みがよく分からん)、1日3回ぐらい確認していると1週間ぐらいで滞在日程中の、それも他に見たいものがない日曜の夜公演が出現したのは超ラッキーでした。
正直高いと思いましたが、小さな劇場でサットン・フォスターを初め素晴らしいキャスト陣を間近に堪能できたので大満足でした。
もう終わっちゃいましたが(1/8クローズ)、2度も期間延長になっていたようで、やっぱり評判良かったんでしょうね。
オンBWに持っていく話があると聞きましたが、この演出のままオンに持っていくのは無理のような気がするし、同じだとしても全く違う劇場体験になるだろうなぁ。
大劇場でスケールの大きさが魅力のFiddler on the Roof とは違った小劇場ならではの楽しさがありました。
