Into The Woods

   

到着初日のマチソワはかなりハードなので、1本目は知っている作品から始めよう!と選んだInto The Woodsはこれまでに映画とWEのOpen Air Theatreでの収録版と日本版を見たことがあるのだが、初めてこの作品をおもしろい!と感じたかもしれない。

ソンドハイムは敷居が高くて高尚なイメージがあって日本では実際に作品を見てもその印象は拭えないのだが、BWで見るとそうでもなくて素直に楽しめる。過去にオフBWで見たSweaney ToddもMerrily We Roll Alongもそうだった。これは観客の違いか演出によるのかとにかくBWだとソンドハイムといえどミュージカルは大衆寄り(あくまで”寄り”、チケット高いし)の娯楽なんだと感じる。子供連れのお客さんも結構見かけたし。実際真後ろの男の子に上演中はずっと椅子を蹴られまくりだった。(とはいえぐずっていたわけじゃないのでちゃんと見ていたのだろう)
今回のInto The Woods、他作品では主役を務める俳優を多数揃えたスターキャスティングで演技は大げさで分かりやすく、完全にコメディミュージカル。客席も終始バカウケだった。New York City CentreのEncores!で上演されたコンサートバージョンがBWトランスファーしてきたものなので舞台後方にオーケストラが存在しておりセットは控えめだが、オケが見えるとそれだけで楽しくて上演中も結構オケを見てしまう。もちろんアンプは通しているのだが生音も聞こえてくるので臨場感が増すように感じる。

あとは巨人の妻の演出が良かった。靴だけを役者が動かして表現していて、上の写真にもある森の木がが要所要所で揺れる。そして声を担当する方がスタンドマイクをもってオーケストラ後方に現れセリフを喋るのだが、オフステージボイスで処理するより断然良いと感じた。一つ疑問なのが靴の大きさから想像される巨人の大きさとベイカーなど他の登場人物が見上げる目線の高さが低くて一致していない気がしたのだが…あまりに見上げるとセリフが話しづらいとかあるのだろうか?

  • Patina MillerがWitch役と思っていたがMontego Gloverという方だった。割と似た感じの方で序盤は半被り物なメイクだったこともあり後半まで気付かなかったw 公式サイトの表記を見るとアンダーではなくダブルキャスト的な扱いだと思われる。Memphisの主演女優だった方で収録映像であるが見たことがあった。
  • Rapunzel’s Prince役はAndy Karlと思っていたが、Joshua Henryでちょうど今日から登板だったようだ。もっともリプレイスメントではなくオリジナルキャストとして出演していて再登板らしい。めっちゃいい声だったなーと調べていたらCarouselやVioletで見ていましたw
  • Gavin CreelとJoshua HenryのAgonyはとてもとても歌上手で、めちゃくちゃアホっぽくて最高に笑えたw もちろんそういう役どころなんだけど。
  • Milky White役というかパペットを扱っていた方がとても印象に残った。黒子ではなく表情などでも演技しているのでAvemueQみたいな感じ。Milky WhiteだけじゃなくCinderellaと話す鳥なんかも扱っていて口笛(なのかな?)で鳴き声を表現していてとても芸達者だった。
  • 他にもAnn HaradaやStephanie J. BlockやBrian d’Arcy Jamesと他で見たことがある方々ばかりで本当に贅沢な舞台だった。
  • カテコのあとはこの時期恒例のブロードウェイケアでGavin Creelが司会をしていた。プレビュー中の新作はやらないから今回はこの作品ぐらいかなと思い一応入れてきました。たった$1だけど…円安辛い

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