Holiday Inn

   

10月のプレビュー時に見たHoliday Inn、とても楽しかったのですが、旅の前半に見たこともあってだいぶ忘れていました。
そんなわけで、劇場の記憶というより今回のライブストリーミング視聴での感想です。

  • ダンスシーン、それも群舞が盛り沢山なのが嬉しい。
  • 映画とは結構違う。音楽担当のIrving Berlinが手がけた他のミュージカルの曲も使われている。1幕中盤にあるこの舞台で1番の見せ場”Shaking the Blues Away”も映画版にはない曲。
  • その”Shaking the Blues Away”はほんとに見応えがある。劇場で見た時もそうだったけど、今回のライブストリーミングでもショーストップしていましたね。
  • “Shaking the Blues Away” 劇場で見た時はかなり長いナンバーだと感じたんだけど、今回確認すると約5分でそれほどでもなかった。でも初見時は怒涛のタップが永遠に続くかのような印象でした!
  • タップに縄跳びを組み合わせる手法は初めて見た。まさかこのミュージカルが初というわけでもないでしょうが、インパクトがあって、劇場では鳥肌モノの大迫力でした。

  • ハイスクール・ミュージカルのコービン・ブルーがアステアの役を担当。映画「恋愛決勝戦」でアステアが帽子掛けと踊るシーンのオマージュがある。これはTOP HATにもあった。入れたくなるんだろうなー
  • “You’re Easy to Dance With”, “Cheek to Cheek” の2曲がTOP HATとかぶっている。だけど曲の使われ方は全然違っていて面白い。
    TOP HATではどちらの曲もロマンチックなナンバーとして扱われていたが、Holiday Innではコミカルなシーンで使用されている。もちろん意図的にやっているんでしょう。
  • 2幕では映画にもあった爆竹を使ったタップシーンがある。このシーンは映画の方が断然に派手。でも仕方ないかな、テイクを重ねてベストを採用する映画と同じようにはいかないよね。安全上の問題もありそうだし。
  • 出演者の中では、Megan Lawrenceが印象強かった。美味しい役ではあるけど、ちょっとおせっかいだけど世話好きなおばちゃん感がすごく出ていた。
  • 主役のBryce Pinkham はA Gentleman’s Guide to Love and Murder で見て以来でした。この人も存在感あるよね。そして歌も上手い!

劇場で直に体験する臨場感にはかなわない。とはいってもこうして映像に残りクローズ後も楽しめるというのは嬉しい。
これに限らずプレビューを見に来ている客層は、観光客度低めミュージカルオタク度高めなので盛り上がりやすいのが特徴。その分評価が甘めになるのは否めないですがw
あとプレビュー期間は、まずアンダーにあたることがない(と体験上は思われます)のもメリット。

HolidayInn04

とにかく楽しい!の一言。オススメだけどストーリー的には特に語るところもないw
そのかわり、難しいことを考えずに純粋に目の前のパフォーマンスを楽しむことができる。
これはそういうタイプの作品であって、内容が薄くても何の問題もない。
ダンスも歌もほんとに素晴らしく、見終わった後に幸せな気分になれること間違いなし。
以前来日したSingin’ in the Rain, Top Hat と同系統の作品です。
とにかくタップ、タップ、タップ!でダンスミュージカル好きなら見逃せないよ!

 - Holiday Inn, Musical