Company

      2022/06/08

セット、照明、演出、オーケストラ、キャスト、すべてが素晴らしかった!

セット
四角い箱の部屋をユニットとして前後左右に移動しながらその組み合わせを変えて行くのが見ていて面白く、場面転換時の良いアクセントになっている

照明
ピンクや紫などネオン調の色を多用する照明が、時間経過が何度も巻き戻されるある意味不思議な物語にとてもマッチして良い雰囲気を醸し出していた。

演出
各部屋の外枠がネオン管のように発光していて登場人物のやり取りが額縁の中の出来事のように見える。実はステージは2階建てになっている。とはいえ最初そのことは分からないのだが(少なくとも後方席からはわからなかった)、最初の曲Companyで登場人物が全員部屋の中に入ったあと、確か♫Phone rings, door chimes, in comes company のところでセットの部屋が舞台前方にせり出して来るのだが、そのときに部屋の上のスペースが薄っすらと明るくなっていくと…そこにオーケストラが現れるのだ!こういう仕掛けは大好きでゾクゾクする。チケット買うときに最前列両サイドがあったが、Partial Viewだといわれて悩んだ結果センターブロック後方の$79にした。開演後すぐやっぱり少し遠いし、$49の席もほとんど見切れる箇所なさそうじゃないの…と後悔していたのだが、きっとオケが見えないってことなんだよ。もしあそこだと気付けなかったかもしれない。これまでだと多少見切れがあっても前方席を選んでいたが、The Music Manでやっぱり中央ブロックがいいよなー(とはいえ$500は出せないがw)と思ったりした結果、後方に座っていたがこの判断は正解だった。今買うならメザニン前方にするが、2F席はよほどじゃなきゃ買わないので演出内容を知らずに買うことはありえないな。更にオーケストラは音も素晴らしかった。始まってすぐになんか音がクリアだなと感じていたが、あの状態だと生の音がかなり聞こえてくるはずだし(もちろんマイクは使っている)、それを狙った演出でもあるのかもしれない。大編成ではないがキーボードによる弦楽器の置き換えなどが殆ど無く生オケの良さが十二分に生かされた素晴らしいサウンドを堪能した。

Playbillより

キャスト
今度日本でも上演されるThe Band’s Visitでヒロイン役だったカトリーナ・レンクとパティ・ルポンぐらいしか事前に把握していなかったが、幕が上がると他作品でも見たことある人ばかりの結構な豪華キャスト陣だった。特にWaitressのオジーがすごかったクリストファー・フィッツジェラルドとThe Promのトレントやこれももうすぐ日本版が上演されるShrekのフォークワード卿のクリストファー・シーバーが見られたのは嬉しい。他のキャストもとにかくみんな芸達者で笑った笑ったw

Playbillより

何度も再演を繰り返しているCompany だが私の知る限り2つの収録版がある。前はBWHDで見ることができたが、さっき確認するとラインナップから消えていた…がYouTubeにあった。これは正しくないやつだと思うが…

Company 2006 Broadway Revival with Raul Esparza

Company (2011) with Neil Patrick Harris

今回の再演では主役のボビーを男性から女性に設定変更したのが最大の特徴なのだが、それによってどこが変わったのかを見比べてからまた書くかも。(そこが一番大事だろって?w)

ソンドハイムは正直なところそれほど好きな作家ではないが、それでもBWで見た2017年Sweeney Todd(オフBW)、2019年Merrily We Roll Along(オフBW)、そして今回のCompanyはどれもが楽しめた。2021年日本でホリプロが上演したMerrily We Roll Alongもとても良かったが、これは2014年WE版の演出を踏襲しているらしい。そして物議を醸した2022年の日本版Into the Woods、思うに日本にはソンドハイムを正しく取り扱える演出家がいないのでは?

  • Side by Sideのキーが変わっていた。多分ボビーが女性になったから男性のキーでは歌えないんだろうな
  • パティ・ルポンのナンバーは軽いショーストップになっていた。さすが!
  • 9時にBOXオフィス到着で4人目だった。RUSHは$49で最前両サイドの見切れ、$59のサイドブロック、$79の中央ブロックの3種類があると言われた。珍しいというか初めての体験。もしかしたらRUSHじゃないのかもしれないけど。
  • RUSH待ち途中に現れたお姉さんが先頭の人に何時から並んでんの?って聞いていた。(ちなみに8時らしい)自分が並ぶときに参考にするらしい。賢いw
  • できればもう一度見たいのだ。秋までは持つかな?でも枠があるとは限らない…

 - Musical