BW観劇旅行に必要な手続きなど(2022/6/25更新)

      2022/06/25

パンデミック前と変わったことが多いのでまとめてみました。出入国に必要な条件や書類はこれまでにも何度も変更されているので、以下の情報はあくまでも参考にとどめ、ご自身での最終確認をお願いします。

アメリカ入国時

入国に必要なものとありますが、入国審査でチェックされることはまずなさそうです。実際には往路のチェックイン時に確認されます。

  1. ワクチン接種証明書
    紙でもアプリでも可(要完全接種、モデルナ/ファイザーなら2回)
    紙は自治体によって請求方法に違いがありますが、私のところでは申請から2,3週間と書いてありました。(実際には1週間ちょっとぐらいだった)アプリならマイナンバーカードと動作条件を満たすスマホがあればすぐに取得できますが、マイナンバーカードの発行には交付申請から発送まで約1ヶ月と案内されています。私は両方用意しました。
  2. 宣誓書
    「有効なワクチンを完全接種したこと」を宣誓する書類、英語で5ページもある書類なのでびっくりしますが、日本人の場合は原則完全接種でなければ渡航できないので2ページ目のA. FULLYVACCINATEDにチェックをいれたら5ページ目の飛んでサインして終了です。
  3. 米国CDCへの情報提供
    搭乗便名、氏名、米国での滞在先住所、電話番号など
  4. COVID-19陰性証明書 (2022/6/12以降不要に)
  5. ESTA(ビザ免除プログラム、渡米日の72時間以上前の申請を強くお勧めします)
    2022/5/26より$14→$21に値上げされました

1,2,3の書類は空港でチェックイン時に提出でも問題ないのですが、書類の記入やカウンターでの確認に時間がかかる可能性があるので、ANAの場合はTravel Readyというサービスで事前に書類をアップロードし審査完了させておくことをおすすめします。(JALにもVERIFLYという同様の仕組みがあります) 私が渡航した時は4の陰性証明が必要でこれが認証されるかが問題だったので(特に厳密には書式を満たしていなかった木下の場合)事前審査は必須に近かったのですが、今は2,3は仮に用意していなくてもその場で書けば終了なので、時間短縮程度の意味しかないとは思います。5のESTAはチェックイン時も申請済みですか?と口頭で確認されるだけですが、未申請の場合米国の入国審査を通過できません。

現地で必要なもの

  1. ワクチン接種証明書
    今BWの劇場ではワクチン接種証明の提示は義務ではなく各劇場の判断に委ねられており、実際はほぼ確認していないようです。私も滞在中一度も確認されませんでした。ですがBW以外の屋内施設や一部の飲食店では提示が必要なところもあるようなので、出歩くときは携帯しておいた方がよいでしょう。
  2. マスク
    BWでは今のところ全ての劇場でマスクの着用が求められます。この措置は6月末までの継続が決定しています。そろそろ7月以降どうなるのか発表されそうですが…
    残念ながら7/1から劇場内のマスク着用義務はなくなりました。一応観客のマスクの着用は推奨されるとはありますが…状況に応じて見直されるということで8月に関しては7月中に発表されます。
  3. ID(≒パスポート)
    アルコールを買うとき以外でも(信じられないことにいまだに求められることがあるw)、時々IDの提示を求められることがあります。アメリカの街中で認識してもらえる写真付IDはパスポートしかない人が大半では?ホテルの金庫に入れておく人もいるようですが私は常に持ち歩いています。
  4. クレジットカード
    チケットを買うにはクレジットカードがほぼ必須です。劇場窓口なら現金でも買えますが名前を聞かれる事もあるのでカードの方が楽(券面に記載があるから)です。オンラインロトやチケット購入サイトの場合は当然クレカ決済になります。

パンデミック以降の変化は1,2のみですが、初めて行かれる方向けに3,4も念のために。

日本帰国時

帰国便登場前にMySOSというスマホアプリを利用してあらかじめ必要書類を登録することで、入国時にファストトラックを利用できます。これは必須というわけではありませんが、MySOSで事前登録を行っているかどうかで帰国便チェックイン段階から流れが違いますので、以下はファストトラック利用時の説明です。ファストトラックを利用しない場合、必要書類は同じはずですがチェックイン、入国審査ともに別レーンになり、かなり時間がかかるようなのでファストトラック利用を強くおすすめします。MySOSへの事前登録についてはこんな感じの解説ページがいくつもあるので参考にしてください。MySOSでは以下4項目の登録が必要です。

  1. WEB質問票
  2. 誓約書
  3. ワクチン接種証明書
  4. 出国72時間以内に検査した陰性証明書(帰国便のフライト時間を起点とする)

3,4はアプリからカメラで撮影するか、JPEGでのアップロードが必要です。4の陰性証明はメール経由でPDFで受け取る場合が多そうですが、スマホの画面に表示してスクショをとればOKです。1-4全てを登録後に承認されるとアプリ画面が青に変わります。(米国の場合、私の時は緑でしたが)
あとは空港のチェックインカウンターでパスポートを提示する時にMySOSが青になっていることが確認できれば、3,4などの書類の確認はありません。(ANAの場合ですが、JALも同様らしい)

4の陰性証明書ですが6/10付で日本政府が求める書式が変更され多くの項目が削除されました。この新しいフォーマットではパスポート情報や医師名や医療機関の印影が不要になったので日本の旅行会社などが用意しているそれなりの値段がする検査でなくても承認される可能性が高いです。陰性証明は72時間以内と3日の余裕があるため、まずは街中の値段が安い検査(要求項目を満たしているかどうかの確認は必要)を受けてMySOSで承認されなかった場合に、実績のある旅行社系の検査をうけるという2段構えの作戦が使えます。

例えば私は上のツイートにあるPCR検査で帰国するつもりでした。実際は予約はしたもののHP上でベリファイ作業が必要だったようで、予約時間に行くともう締まっていたという痛恨のミスを犯したのですが、私より帰国が後の方がこちらの無料検査で帰国できたそうです。その時よりも書式は簡素化されているのでより多くのPCR検査で帰国可能だと思われます。
最終的に私が利用したのはあっとニューヨークのプランB $190です。これだと翌朝に結果が届く(実際には午前に検査を受けて当日中に英語の検査結果が届き、日本書式に合わせた書類が翌朝に届く)ので他の検査結果が非承認の場合に再度検査を受けても間に合います。プランCDならさらにスピーディーで当日中です。もちろん料金は高いですが。

私は5/31に帰国し羽田で再度PCR検査(翌日6/1から今の形式)でしたが、現在は米国から入国の場合はMySOSが青色ならPCR検査も自宅待機も不要なので入国審査までの時間はそれほどかからないようです。

現地で感染した場合

幸いにも感染せずに帰国できたので、PCR検査が陽性の場合にどの病院に行けばいいというアドバイスはできませんが、3月ごろに聞いていた回復後もPCRで陽性反応が出てしまうため帰国できないという状況は改善されたようです。

上記ツイートからのスレッドを見ていただけば分かりますが、回復後も検査結果が陰性にならない場合は回復証明と陽性結果を現地大使館に提出することで領事レターというものが発行され、それが陰性証明の代わりになるそうです。

更に上の動画によるとPCR検査より抗原定量検査(有効な検査方法です)の方が陰性が出やすいのでまずはそちらを試すのが良いと厚生労働省の中の人が答えているのが驚きでしたw

現在は回復しさえすれば帰国できるようなので、いつ帰れるかめどが立たないという最悪の事態は避けられそうです。

現地で注意したこと

私の場合はリモートワークができる仕事ではないため、とにかく感染は避けたかった。職場などでの経験上、飛沫感染さえ注意すればそう簡単には感染しないという感覚があるので、

  • 観劇と食料調達以外はなるべく出歩かない(当然手洗いは徹底する)
  • 食事はパッケージされたものを部屋で食べる(量り売りやフードトラックなど飛沫がかかっている可能性が無視できないものは避ける)

という2点を徹底していました。宿はかなり悩んだのですが劇場付近のホテルがあまりにも高いので、バストイレ共同のところにしました。(それでも6泊で約10万円…シャワーは人がいない時に利用した)Times Squareからは徒歩20分程度なので空港の往復と雨の時以外は地下鉄にも乗っていません。

これで感染したらしょうがない、もう開き直るしかないと思っていましたw

あとこれまではクレジットカードの付帯保険だけで渡航していましたが、今回は流石に別に東京海上日動の海外旅行保険に加入しました。(値段は9860円)

自分では確認していなかったのですが、やはり(5)にあるとおり、感染し帰国できなくなった場合の費用負担が保証されるようです。

この辺のどの程度のリスクを想定し対策をとるか?どこまでのリスクが許容できるか?は各個人でよく考えた方がよいでしょう。

私が渡航した時と違い、今は米国入国時に陰性証明が必要ないため出国便の搭乗前にPCR検査を受ける必要はありませんが、万が一日本出国時に無症状だけど陽性だった場合を考えると出発2,3日前に木下でいいので検査を受けておく方がよいと思います。(私ならそこで陽性の場合泣く泣くキャンセル)

その他気付きなど

  • やはりBWはロックダウン前と比べると客が戻っていない。新作ミュージカルでいえばMusic ManとSix以外は全てTKTSに出ており、そのほとんどが50%オフで販売されているし、当日でも十分に席が選べる。
  • TKTSはリンカーンセンターのそばにあるブースが現在一時閉鎖中で、Times Squareのみ営業している。さらに以前とは違い当日の公演と翌日マチネまでをオープンと同時に売り出しているので、日によっては一度の並ぶだけで当日マチソワ+翌日マチネの3公演分チケットを購入することができる。
  • ロトがほとんどオンラインに移行していて前日応募&当選発表(一部前々日もあった)、ロトに応募して外れたらTKTSに行くという方針にした。マチソワ両方応募できるしオンラインなので他の演目と重複して応募もできる。
  • 新作ではラッシュチケットを販売している演目が少なめ。Campany, Girl From the North Country, The Music Man, A Strange Loopぐらい。
  • Citi Bike(レンタサイクル)の料金体系が変わっていた。旅行者に使えそうなのはSingl ride-$3.99とDay pass-$15だが、1日に4-8回は利用するので高すぎる。(以前利用していたプランは72時間で$24)
  • メトロ(地下鉄)でタッチ決済対応のクレジットカードが利用できるようになっていた。(OMNY)これは便利!1回乗車が$2.75で月曜から日曜までの間で乗車回数が12回を超えるとそれ以上は無課金になる、つまり$33で1週間乗り放題なわけです。事前登録も必要ないのでメトロカードの7dayのように最初に悩む必要もありません。ただし1週間の区切りは月曜から日曜までの固定なのでその点は注意。
  • じゃあメトロカードはいらないのか?といえば、JFKからエアトレイン経由で移動する場合、Jamica Stationを出る時にメトロカードが必要だった。なんでだよ!そこから先は不要w

みなさんのBW観劇旅行へのハードルが少しでも下がれば幸いです。こんなことを調べるよりも予習に時間を使いましょう!(でも最終確認はしてくださいね)

この記事の内容を基にツイッターのスペースで話しました。7月からのマスク着用義務廃止が決まる前に実施したのですが、ブログに無い情報も他の方から集まったのでよければ聞いてください。(7/20まで聞けるはずです)

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