The Great Gatzby

   

2024.5.23 14:00 Broadway Theatre

秋にPapermillでトライアウトを見たので枠を他に回したかったが、選択肢が少ない木曜マチネがあったのでもう一度見ることにした。(他はA Beautiful Noiseぐらいしかなかった)

前回はいまいち印象が良くなかったのでそんなすぐにBW入りして大丈夫?とか思っていたが、今回は案外楽しかった。前回は直前に予習として見たバズ・ラーマン版の映画の豪華でミステリアスな印象が強く残っていて、それと比べると豪華絢爛さは当然敵わず映画ではずいぶん引っ張ってから登場した主人公のギャツビーも舞台ではあっさり登場したためなんだか昼メロみたいに思えてしまいがっかりしたのだ。だが今回は昼メロだと思って見ているからか生の舞台としては十分豪華でエンタメとして及第点はクリアしているよなーと思い直したしだい。適度に映画を忘れてきているのも良かったのかも。

楽曲のJason HowlandはLittle WomenやParadise Squareは大好きで、Gatzbyは微妙かもとPapermillでは思っていたが、これも今回は2度目で耳に馴染んたのか悪くない。思うにこの人の音楽は楽曲の力で舞台の魅力を押し上げるタイプではないのかもしれない。さっき上げた2作品はGatzbyより物語自体が好みだから自ずと高評価になるわけで。実際、Jason Howlandは作曲よりBeautifulやShuckedなど編曲での仕事のほうが評価されていて、Beautifulではトニー賞を受賞している。

メインのJeremy JordanとEva Noblezadaは流石に歌がうまく、このミュージカル最大の見所はそこにあるのだが、個人的には他に適した人がいたのではないか?という気がしてならない。特にEva NoblezadaはHadestownで見たときの方が遥かに魅力的だった。Jeremy Jordanは歌に関しては文句ないのだが、序盤から胡散臭い間男にしか見えないのよw よく考えると実際そうなのだが、映画のデュカプリオも大概だけど後半にかけて徐々にボロが出てくる感じだったと思う。対してJeremy Jordanは最初から小物感全開の印象。敵役となるデイジーの夫役John Zdrojeskiとの身長差が大きく、アジア系のEva Noblezadaとさほど差がないJeremy Jordanはそのへんでも損をしているな…と前回は感じたのだが、これはキャスティングや演出の段階でそういうふうに意図されているのかもしれないと思い直した。もう10年以上前だけどNewsiesのJeremyは俺様キャラが似合ってたし。

Papermill版の記憶が薄く変更点には自信がないのだが、以下の点は変わっているはず…(間違ってたらごめんなさい)

  • トライアウト時はいきなり1曲目だったが、BWはニックの語りから始まる
  • ギャツビーが最初に歌うシーンが遅くなり曲も変わっている
  • 2幕冒頭のパーティーシーンで舞台上にジャズバンドが出現するのは前回はなかった

 

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