それでもマチルダの来日公演期待しています!

      2016/04/17

BroadwayのMatildaが閉幕が決定したということで、現在公演中のMatildaは本家であるWest End公演アメリカ国内ツアーオーストラリア公演(今はメルボルンで公演中)、さらにはカナダ公演(スケジュール的にアメリカ国内ツアーカンパニーかも)も控えているようです。

まだまだ上演は続くとはいえ、世界のミュージカルの中心であるBWでの公演がなくなるのは痛いですねぇ。
WEはともかく、その他の公演ではBWで上演していたMatildaの存在があって見に行く人が多いわけで、全く新規のミュージカルファンを獲得する力はBroadwayという場所が一番強いわけです。
(その分競争も激しく今回の閉幕にも繋がるわけですが)
以前BSで見たブロードウェイの100年という番組でもキャメロン・マッキントッシュがミュージカルの世界はBWでの成功が大切なんだとおっしゃられていました。
もちろんMatildaの4年弱というの公演期間は、十分成功といえます。
既に投資も回収済みですし。
それでも、長くロングランし続けることで更なるファンを開拓できたことは間違いないでしょう。
(ファミリーミュージカルだから、特に新規のミュージカルファンを獲得できますし)
BW公演には世界中で上演されるMatilda the Musicalの看板として頑張って欲しかっただけに残念です。

それにどうしてもツアー版では省略されちゃう部分が出てきちゃうんですよね。

一番わかり易いところでは、Bruce やRevolting Children における机の扱い。
常設劇場じゃないと床から机がせり上がってくるというような凝った仕掛けは難しいんでしょうねぇ。
残念なのが舞台背景のおびただしい数の積み木の表現。
見た感じ1枚の板のようになっていて、立体感が失われているように感じる。
この辺もセットをバラして次の公演地へ移動しないといけないツアーへの対応と思われます。
前述の机の扱いに対する変更は仕方ないとしても、オリヴィエ賞、トニー賞共に装置デザイン賞を受賞しているわけで、舞台セットの質感はできるだけ頑張って欲しかった。
WEとBWで見た人は皆、劇場に一歩足を踏み入れた瞬間にそのセットが生み出す独特の雰囲気に息を呑んだはず。
それもステージ上だけでなく舞台周りからボックス席、更には売店まで徹底的に装飾されているのです。(特にWEのCambridge Theatre)
舞台セットはMatilda の魅力の重要な部分を担っているだけに、ツアー版でその魅力が十分に伝えられるのか?心配なところです。

こちらはツアー版の公式映像。
もしかするとトランチブル校長にハンマーのごとく投げられるアマンダの落下位置が変わっているかもしれません。

しかし、そうは言ってもせっかくツアー版が公演しているわけで、日本で幅広い層に見てもらうには来日公演が欠かせません。
今のところツアーのスケジュールは2017年の1月まで発表されています。
シアターオーブの関係者の方、なんとか招聘できないものでしょうか?

 

定点観測
BW公演千秋楽1Fのチケット販売状況(2016/4/16)
何故か昨日より後ろのほうが一列増えていますw

matilda11

 - Matilda the Musical, Musical